らくごほうろうき

談春・喬太郎 二人会 よみうりホール 2009年6月7日(日)

談春、喬太郎の二人会!しかもヨミウリホール!ということで、万難排して愚妻と有楽町へ。

昼の12時、3時という変則二部構成のうち、3時の会。

二つ目の喬之進の開口一番という贅沢な出だしから、いよいよ二人会スタート。

喬之進の話の最後の最後で、バカな客が携帯鳴らすという珍事(?)をサワリに、
喬太郎の枕。昨今の落語ブーム、お笑いブームを引き合いに出して、かつての大学落研生活を
枕にもってきて、本題。自作落語の「すみれ荘201号」。

喬太郎の自作落語は何度か聞いたが、この噺は初めて。でも、この噺、有名なんですね。
CDにもなっているとか。ショウタの「チャッピー」同様、喬太郎の「すみれ荘」を
知らずして、落語ファンというなかれ、といったらオーバーでしょうが。。

落研に入っていることが隠れキリシタンのような80年代。地方出身の女子大生が、
同棲中のオトコを落研と見破って。。

いやあ、笑いました。やっぱ、こういったドッカンってくる笑いは新作・自作・創作の
強みなんだろうなあ。

途中、市馬顔負けに喬太郎の歌。しかもこれも自作。タイトルが「東京ホテトル音頭」。
さらにはアンサーソングで「大江戸ホテトル小唄」。いやあ、笑いました、参りました。

仲入りはさんで、談春登場。こちらは枕もあっさりで、いきなり「厩火事」。

古典の名調子。文字通りの「髪結いの亭主」をめぐるカミサンのヤキモチ。「了見」という
言葉の美しさ。もちろん、スラップスティック的な笑いも満載で、これも大笑い。

で、サゲで「お前が怪我でもしたら、俺は明日ッから遊んでて酒が飲めねえ」ときて拍手。

と思いきや、談春、そのまま噺を続けて、

「ってな落語をかたった女子大生の婚約者。落語が下手で、、、ご存知『すみれ荘201号(下)』でございました」

ってやったもんだから、もう場内大爆笑&割れんばかりの拍手!!

緞帳下がっても拍手が続き、緞帳が再びあがって(カーテンコール!)、談春と私服姿の
喬太郎が並んで挨拶。

いやあ、これぞ二人会ってものを見せてもらいました。


おもしろかったなあ。愚妻と有楽町で生ビール飲んで帰宅。
タグ:落語
posted by 三つ葉 at 20:03 | Comment(0) | 立川談春

立川談志独演会 よみうりホール 2009年4月18日(土)

談志が帰ってきたとよ、ということで愚妻とともに、よみうりホールへ。

開演時間を若干すぎて、18時40分、おなじみの出囃子に乗って談志登場!
「待ってました!」の掛け声とともに、万雷の拍手。

んで、扇子を置いて深々とお辞儀、そして横にぶっ倒れると、それだけで笑い。
いやあ、何は無くとも立川談志、である。

最近の体調、精神状態の話、独自の芸論、そして盛りだくさんのジョーク集。
そして「二人旅」。「今年いっぱいだよ」なんて自虐的な発言はあるにせよ、いえいえまだまだ笑わせて、泣かせていただきます。

さて、中入り後は、落語のイリュージョン、ナンセンスについての前振りのあと、「粗忽長屋」。いやあ、絶好調なんですよ、これが。このナンセンスな感じ、こういうのが談志の魅力なんだなあ、と再認識。途中、「このナンセンスな感じが、演者の頭の中で反乱を起こす。その例が桂枝雀だったんじゃ」というあたりは、さらりとした発言なんだけど、怖さもあり。。

20時半まで「たっぷり」の後、降りてきた緞帳をもう一度あげて、ジョークを追加。

いやあ、ほんとにたっぷりだったね、と愚妻と話して新橋に流れて生ビールと焼き鳥にせいろを一枚。
posted by 三つ葉 at 16:20 | Comment(0) | 立川談志

立川談春 六本木アートナイト

六本木の街が、3月28日の日没から29日の夜明けまで、アートの街になるとかで。

そのプログラムのひとつとして、東京ミッドタウンで、立川談春が一席というので、愚妻とともにお出かけ。まあ、始まるまでのアレコレは、最後に、ということで。


さて、デンデケというテクノ音楽の後に、改めてお馴染みの出囃子が流れて、談春登場。
東京ミッドタウンのガレリアとかいうオシャレな空間の中で照明も落として、大きな窓の外にはゆらゆら揺れる光る風船。いつものホールとは異なった雰囲気。

で、今日の演目は、「死神」。

そうだねえ、この空間にはぴったりかも。以前、この演目は、赤坂のまっくら落語会でやってましたが、暗闇という演出にはあいますね。

さて、生死の境にいる病人から、死神払いを行う主人公。ある呪文を口にすると死神が消えるという。

その呪文。前回の赤坂では「離婚会見で金屏風」、そうです、小朝と泰葉を軽くいじってましたが、今回は「アートナイト。深夜の落語ってどーなのよ」でした。

笑いはほぼこの一箇所で、全編、ぞわりとした雰囲気。そして、揺れるろうそくが、人の寿命を表すというくだりでは、窓の外の光る風船がゆらりと揺れて。。。なかなか雰囲気のある談春なのでした。

ミッドナイトの落語ということで、終わったのが深夜2時。六本木で愚妻とラーメン食ってタクシーで帰宅。

さて、冒頭の始まるまでのアレコレ。夜の23時に行ったはいいが、入場まで時間はかかるは、並んだ順に入れるわけでなくグズグズになるは。六本木だろうが、アートだろうが、ここらへん滅茶苦茶でいいという法はないだろう。頼むよ、主催者。
posted by 三つ葉 at 10:55 | Comment(0) | 立川談春

立川談志・談春 親子会 IN 歌舞伎座

談志・談春の親子会。2008年6月28日。どーしてもチケットが取れず、泣く泣くあきらめましたあの会がDVDになりました。

ということで、トーゼンながら購入。愚妻とじっくり観賞。

本編は、当然ながら文句なく楽しめます。カメラワークも落ち着いていて、ああ、落語をテレビで見るというのもいいもんだよなあ。昔々のように、テレビでもっと落語やってくんないかなあと思った次第。

で、ディスク2には、6月28日当日のドキュメンタリー。いやあ、こういっては何ですが、こっちも本編に負けず劣らず面白い。特に開演直前の空白10数分。面白いなあ。舞台袖まで来ておいて、花緑に「お前の本名、なんて読むんだ」と聞く家元には、DVDでありながらひっくりかえってしまいました。

これ、マストバイです。是非、観賞してください。「伝承というドキュメント」の副題、まさにその通り、です。


PS.暮れの大阪、談春独演会もいけませんでした。。。こっちもDVDになんないかな〜。

posted by 三つ葉 at 21:40 | Comment(0) | 落語のCD・DVD

三人集(市馬・談春・三三) よみうりホール 2008年12月27日

いよいよ、今年の聞き納めということにて、よみうりホールに愚妻と出掛ける。
柳亭市馬、立川談春、柳家三三の三人集。17時半、幕が開いて、三人の口上。

背景には、大きな松の緞帳(?)がかかっており、赤い舞台。いやあ、三人三様でしかも男っぷりがいいなあ、いずれも。三三の司会で、口上。もう、この段階から笑い笑い。

さて、本編。

トップバッター、談春。(口上が長引いたためか)枕もなしに「除夜の雪」。と思いきや、噺に入ってから枕に戻ったりと、暮れのお楽しみ袋といった趣。

この噺は、初めて聞きました。冬の怪談噺の観もあって、笑いでどっかんどっかんというよりも人情、悲哀の噺ですね〜。除夜の夜のお寺さん。若い坊主が年末の仕事、除夜の鐘をつこうと準備していると、伏見屋の若女将が貸していた提灯を返しにきて。。
う〜ん、なかなか救いのない噺で、しかもちょっと背中がゾクゾクといった怪談(なのかな)でした。

さて、市馬登場。こちらも大晦日の話で「掛け取り2008」。いやあ、こちらは明るく大笑い。まあ平たくいえば、借金取りを追い返すって噺。
2008と銘打っているだけあって、後半は「松岡のだんな」まで出てきて、(つまりは談志の)モノマネまで飛び出す、そして市馬とくりゃ自慢のノド、「有楽町で逢いましょう」から「哀愁列車」まで。笑いとしては本日一番。

中入り後、三三。この人、初めて聞きます。最近評判です。
で、鼠小僧 蜆売り。間に談春をはさんで、上下たっぷりです。鼠小僧次郎吉の噺も初めて。もとは講談なのかなあ。

いやあ、うまいです。聞かせます。口上でも言ってましたが、年に600席やるっていうんですから、すごいです。タンカの切り方、決まり文句の感じ、江戸・古典っていいなあって思わせてくれます。ちくしょう、三三、追っかけたくなっちまったよ〜。


上下にはさまれての談春。こちらは大笑い。まぐろのさしむって。。

20時半に終わり、愚妻と今年の落語会を思い出しながらビールとフィッシュアンドチップス。今年もいい暮です。来年もよい年になりますように。
posted by 三つ葉 at 11:00 | Comment(0) | 立川談春

談春独演会 ヨミウリホール 平成20年(2008年) 12月17日

毎年恒例のヨミウリホール。といいつつ、今年は家元ではなく、談春。
今年も、両親と愚妻と小生4人でホールへ。

で、僕は、会社のあほみたいな会議が押して、ホールについたのが7時過ぎ。
2階席のドアを開けると何故か関西弁が。。え、談春は?と思って舞台を見ると、なんと月亭可朝。お〜!いきなりのけぞってしまった。噺の途中からであったが、ストーカー事件のこと、大爆笑。その後、談春も出てきて、バクチ話ざんまい。いやあ、これも噺家のひとつの姿なのだなあと実感。

で、中入り。両親と愚妻に聞いたところ、スペシャルゲストということで、可朝が来たとのこと。た、たしかにスペシャルではあるが。。

さてさて、談春。「文七元結」。いやあ、感動。なんか凄みすらあった。う〜ん、何か書いても足りない足りない。そうだなあ、数年後、あの日の談春の文七元結を聞いたってことが自慢になるくらいの夜であった。

談春の三本締めで幕。

両親、愚妻と4人で居酒屋。生ビールと焼酎。さんざん飲んで締めにソース焼そばとおにぎり。父に、「おにぎりの具、何がいい?」と聞いたら、聞こえてなくて何を勘違いしたんだか、「具?そりゃキャベツだろ」って、あんたソース焼そばの具じゃないよ、おにぎりの具だよ。そもそも焼そばの具なんて聞くか、普通。と4人で大笑い。

オヤジ、オレ、あんたの子供で幸せですよ、そして毎年、年末にこうして4人で落語を聴けて酒飲めるとは僥倖ですよ。
posted by 三つ葉 at 15:23 | Comment(0) | 立川談春

しゃべれどもしゃべれども

しゃべれどもしゃべれども。映画のほうは見ていたのですが、今回は小説で。

佐藤多佳子さんの著作にして、1997年の「本の雑誌」年度ベスト1小説。

佐藤さんの著作でいいますと、「一瞬の風になれ」(例のイチニツイテ、ヨウイ、ドン)で大満足だったのですが、「しゃべれどもしゃべれども」も、いやあ、良かったです。

読んでいる最中、不覚にも涙しました。しかも、ドトールで。

古典一本やりの二つ目の今昔亭三つ葉が主人公。

二つ目の分際で、何故かウチウチの話し方教室(?)もとい落語教室(?)の「師匠」になりまして、という話。

映画も良かったのですが、もちろん小説もよく。どちらがどう、ではなく、別のものとして実によし、です。

小説のほうは、「俺」の一人称、三つ葉の視点で、ピシピシとした切れ味のよい文体で物語がッ進みます。

落語が好きで好きで、という若者が悩みに悩む姿。でも、いいなあ、好きなことで悩めて、とも思います。

そして、彼を取り囲む人々も秀逸。話し方教室の面々。師匠に、婆さん。

映画との違いについては、別物、であり多くは書きませんが、1点だけ。

三つ葉の師匠である今昔亭小山文の弟弟子、草原亭白馬師匠は、小説だけの登場人物で、映画では、そのストーリーは語られていません。

いやあ、この白馬師匠が魅力のある人物で。

三つ葉が白馬師匠の別荘を訪れる真夏のシーン。

今昔亭一門会にふらりと現れて、小山文師匠と冷酒を飲んでいくシーン。

兄弟子と弟弟子の関係であり、師匠と弟子の関係とはモチロン違うのでしょうが、なんとなく小さんと談志を思い浮かべました、と書いたら、また知ったような顔してよ!となるのでしょうが。

posted by 三つ葉 at 23:16 | Comment(0) | 落語の映画

かまくら名人劇場 よったり、寄ったり競演会 2008年11月22日

談春と喬太郎の競演ということで、3連休の初日、愚妻と大船へ。

大船、はじめて来ました。横浜からどういっていいのか分からず、根岸線に乗ったらえらい時間がかかりました。東海道線、なんですね。で、大船駅から、ぶらぶら歩いて鎌倉芸術館。


さて、開口一番。今日の前座さんは柳亭ち太郎とのこと。強情灸。おもしろいよ〜、よかった。

開口一番が面白いと、その日の噺、全部が面白くなりそうないい予感がしますです。

で、林家木久蔵。このひとも、二つ目のときに一度見たっきりだったんだけど、さすがに木久蔵をついで、しゃんっとしてました。

そして、喬太郎。いやあ、やっぱ、この人、好きだなあ。のんびりとした枕に続いて「うどん屋」。途中で、「冬の噺でよかったのか」なんて自虐的コメントもありましたが、なんのなんの。師走まであと10日。いいではないですか。なんか、小さん師匠を見るような(といっても昔の映像ですが)と言ったら褒めすぎですか。

仲入りはさんで。

一龍斉 貞友。女性講談ということで自己紹介かねての枕。声優さんでもあって、ちびまる子ちゃんのお母さん役などとのこと。なるほど〜。
そして、オトコ松五郎の子供時代の講談を少し。こちらもなかなか聞き応えあり。

さて、談春登場。まってました!


枕では、木久蔵をいじって、大笑い。そして、不動坊火焔。前半とばして、後半から。枕でもいってましたが、全体的に押しているということで、全体的に軽めで。いやあ、これはこれでいいなあ。独演会とは違う魅力を味わえた一日でした。
posted by 三つ葉 at 09:15 | Comment(0) | 立川談春

白鳥ジャパン

白鳥ジャパン

三遊亭白鳥。初めて見にいきました。スミマセン、談春めあてなのですが。

愚妻とともに、池袋の芸術劇場へ。おお、中ホールなのですね。

出囃子がなって緞帳があがると、緑のジャージ風ユカタの白鳥。
そして彼が声をかけて談春が登場。

さてさて、二人のかけあいで、本日、白鳥が「札所の霊験」をやるとのこと。

おいおい、というかけあいがしばらく続く。それにしても、談春がほどよく白鳥を盛り上げる(というのは贔屓目だな)という関係がこちらでみていても心地いいよね〜。

それにしても、不思議なもんですね。一門は違えど、兄さんという感じ。


で、改めて。

白鳥の「札所の霊験」。で、江古田の「日芸」を舞台に、美紀(って字かな)ちゃんとゴンダワラがおりなす現代版「札所の霊験」。なるほど〜。これが白鳥ワールド、ってことなのね〜。

前半を終わって、談春にバトンタッチ。
「鞍馬」の出囃子にのって談春登場。

枕なしで、ホンモノの(といったら白鳥に失礼か、すまん)「札所の霊験」のワンシーンを、いつもより低めの、そして立て板に水の口調でひとくさり。で、「本当はこういう話なんだけどなあ」。で、場内笑い。

その後、23分かけて、「札所の霊験」をダイジェストで繰り広げる。
談春いわく「真打昇進かけて(?)、家元の前でやったときは3時間かかったのに。こうやればよかったのか」。

その後、7分間(?)で、「札入れ」。

家元の落語チャンチャカチャンにせよ、今年の春先だったか昇太の30分で4席にせよ、噺の時間を伸び縮みさせられる話芸というのは、改めて落語の魅力だなあと思う。

さてさて、中入り後に白鳥の「札所の霊験・下」です。

40分びっちりで9時10分に終了。

ロビーに本日の演目が出てまして。

白鳥「打た所の正拳・上」

談春「札所の霊験」「札入れ」

中入り

白鳥「打た所の正拳・下」   な、なるほど〜。
posted by 三つ葉 at 22:43 | Comment(0) | 三遊亭白鳥

談春・夏まつり 神奈川県民ホール 平成20年(2008年) 葉月九日

夏だ、談春だ、ということで愚妻と神奈川県民ホールまで遠征。

会場に着くと、あら、えらく若い女性が多いのね、と思ったら大ホールでW-indsだかのライブ。ふーん、別に関係ないもんね、と小ホールに入るとこちらも談春好きの人々の熱気が!

縁日をやっており、金魚(おもちゃの)すくいやヨーヨーすくい、おまけに談春の握手会なんてのもやっていて。

さて、夕刻5時に開演。

小春の開口一番(大銀座より出来よし)から、談春登場。

まずは、夏の話から江戸の花火の話。ここ、いいねえ、鍵屋と玉屋の歴史にふれておいて「たが屋」。

談春のたが屋は、初めてだと思うなあ(ご本人も5年ぶりくらいじゃねえか、とのこと)。

江戸の町人、そのきっぷのよさ、そしてそれに便乗する周囲の感じ。いやあ、いいねえ。

そして中入り。ロビーで、春太のヨーヨーすくいを愚妻がやり、小生は談春風鈴を購入。

さて、中入り後。

いやあ、談春、黒の着物姿、かっこいいねえ〜。
で、前半は夏の明るさから入ったが、後半は、夏=戦争というところから。オーバーに言ってしまえば、時の流れの前の人間の無常観(?)めいたことまで。

で、噺は「唐茄子(とうなす)屋政談」の上段。

これ、初めて聞きました。ほんと〜にはがゆい若旦那(馬鹿だんな)。それを叔父・叔母が鍛えなおそうとするのだが、なかなかに。

これ、下段に入ると、また泣ける話になっていくのでしょうが、上段の最後は、吉原近くの田舗で、馬鹿だんなが、花魁との甘〜い思い出に浸って、、、というところで、都都逸でノドを聞かせるというあたり、これも夏の暑い夜には、涼風になりますな。

7時半にお開きになり、愚妻と中華街で夕食。ひさしぶりに紹興酒。

200808100929000.jpg
posted by 三つ葉 at 12:01 | Comment(0) | 立川談春